スイスの山々への憧れとか
夫と別居することになる一年前ほどくらいから、ここにいてはいけない、このままではいけない、というようなぼんやりとした焦燥感に駆りに駆られ
随分なんとか講座とかなんとかセッションとかを受けたりしていた。
ただ現実逃避したかったのだろうと言えばそれまでなんだけど、えもしれぬ不安に取りつかれて心落ち着けることがなかなかなく、居心地の悪い期間を過ごした。
それから夫がうちを出て行って、
あの不安な日々からもう5年くらい経つ。
別居前の一年間の、なんとも言えない
ここが居場所じゃない不安感は、「そういえば」と思い出すくらいなのでずっと姿をくらませていたのだと思う。
それが、
ここにきて最近ふとまたあの感覚を感じることがある。
どこか行かなくてはいけないところがあるような気がするのだけど、それはぼんやりとしすぎていて輪郭を捉えられず、日々の生活の中に埋もれていってしまう。
ふと忙しさが引いたときにその感覚がやってきたことを思い出すけれど、その時にはリアルに感じることもなく、
あー、あの感じ、別居前もあったなー
とぼんやり思い出す。
もうなにもかにもぼんやりしすぎ。
現実逃避したいほど現実に何があるわけでもないんだけど、海外に行きたい気持ちは強まっている。とりわけスイスの山々に魅了されています。あの険しい山肌に、穏やかに流れる川と可愛らしいお家の数々、みたいなスイスの村の写真をインスタで見ては、スイスの山々への思いを募らせている。
わたしがあまりにもスイスの山々の投稿にいいねしたり保存したりしているので、優秀なAI様が、あんたもしやこれも好きなんじゃない??と表示してくるようになったのが
キルギスの山々である。
キルギスなんて、国名ということもギリギリ認識してる程度でどこらへんにあるのかもわからなかった程だったけど
今やキルギスに行ってみたくてしようがない。
インドとかネパールとかカザフスタンとかパキスタンとかのあたりの国で
スイスの山々とは少し趣が違うものの、険しい山肌の麓には、色とりどりの可愛いお家が並んでいる村などがあったりする。かわいい。
またあまりにもインスタでキルギスの山々見すぎて、ついには夢にまで出てきた。
なんやらあたしは一家でキルギスに移住したらしい。(夢の中で)
長男はキルギスの娘と結婚し
二男はキルギスでなんかの職人になって
娘は然るべき時が来たら嫁に欲しいという透明な瞳のキルギスの青年をつかまえとる
そしてあたしは特にときめきもしない
キルギス人のおっさんと
石鹸を量り売りしながら暮らしていた。
なにかに縛られることなく
日々の小さな幸せに浸って暮らしていた。
素朴だなぁ
とか思いながら目を覚ました。
それでいいんだなー
なんてぼんやり思いながらこれ書いてます。
キルギス行きたい。